Fedora Core 6にアップグレード

2006年11月7日から10日にかけて、我が家にあるLinuxマシン3台すべてをFedora Core 6 (以下Fedora CoreはFCと表記する)へアップグレードしました。
従来のアップグレードに比べるといろいろあったので、アップグレード時に発生したことをできる限り思い出して書いておきます。
各マシンとも発生した現象が異なるためマシン別に状況を記載します。なお、タイトルのカッコ内はインストールしてあったFCの旧バージョンです。

【マシン1(FC5)】
マシン1はサーバ用に設けたDMZと宅内LANのファイヤウォールを設定しているのみです。複雑な設定をまったくしていないことや直前バージョンからのアップグレードだったことも関係あるかと思いますが、インストール・ディスクからシステムへのファイル・コピーはスムースに終わりました。しかし、システムの再起動後(すなわちFC6がインストールされたシステムの起動後)、なぜかNICの設定が初期化されていました。これはさほど難しくないことなので手で元通りに直しました。
また、ある一般ユーザでログインしようすると認証時に下記のようなメッセージが現れログインできませんでした。

「GConf エラー: 設定サーバ (gconfd) との接続に失敗しました: いくつか発生する可能性として、ORBit の TCP/IP ネットワークを有効にしていない、あるいはお使いのシステムで古い NFS のロックがクラッシュを引き起こしたことが考えられます。これに関連する情報については http://www.gnome.org/projects/gconf/ を参照して下さい (詳細 - 1: IOR ファイル '/tmp/gconfd-******/lock/ior' のオープンに失敗しました。gconfd がありません: 許可がありません 2: IOR ファイル '/tmp/gconfd-******/lock/ior' のオープンに失敗しました。gconfd がありません: 許可がありません)」 (メッセージ中の******はユーザ名)

一方、rootや別のユーザでログインしたときには問題ありませんでした。最初なんのことかよくわからず、いろいろ調べたのですが、答えはメッセージの中にありました。システムは/tmp以下にディレクトリを作成し、デスクトップ関連?の情報を管理しているようです。そのディレクトリの名前はgconfd-******などです。gconfd-******の所有者やグループを見ると本来ユーザ名であるべきものがユーザIDに変わっていました。そのため、システムは認証時にユーザーが異なるということで関連情報の閲覧を拒否し、前記のメッセージを表示させたようです。これらのことからgconfd-******やその他所有者およびグループがユーザIDに変わってしまったディレクトリ、ファイルをchownやchgrpで元のユーザ名に変更しました。その後、ログインを試すと前記のメッセージが現れなくなり、無事認証に成功しました。

【マシン2(FC4)】
マシン2とマシン3はFC4からのアップグレードです。
インストール・ディスクを使ってファイルをシステムへコピーしている間、ディスク5のときに「perl-NKF-2.07-1.1.fc6.i386.rpmがインストールされていません」の内容のメッセージが現れました。「再試行」と「再起動」の選択ができたため「再試行」を選びましたが、同じメッセージを表示するだけでした。どうしようもないので「再起動」を選ぶとシステムはFC6で再起動しました。ログインも問題なくでき、すぐにyumでupdateするといろいろなパッケージに混じってメッセージでインストールされていないと警告されたperl-NKF-2.07-1.1.fc6.i386.rpmもインストールされました。

【マシン3(FC4)】
インストール・ディスクを使ってファイルをシステムへコピーしている間、ディスク5のときに何もメッセージを表示せずにインストール作業が止まってしまいました。やはりどうしようもないので再起動するとシステムはFC6で立ち上がりました。ログイン後、すぐにyumでupdateすると「policycoreutils-newrole >= 1.30.29-1」というエラー・メッセージを表示して処理を中断してしまいました。このためpolicycoreutils-newroleの最新バージョン(インストール時点では1.32-1、11/19時点では1.32-2)をダウンロードしてインストールしました。さらにpolicycoreutilsも新しいバージョンのものを要求されたためpolicycoreutils-newroleと同様にダウンロードし、インストールしました。そして、再度"yum update"を実行すると問題なくアップデートできました。

【マシン2、3共通】
従来のアップグレード時と同様にSWATのログインで不具合が発生し、対処も同様に行いました。しかし、今回はこれだけでは済みませんでした。まだログインできないため、いろいろ調べるとPAM認証の関係で認証に失敗していました。/etc/pam.d/sambaで記述していたファイルのうち/lib/security/pam_pwdb.soがFC6ではなくなっていました。そのため、Samba本家のサイト日本Sambaユーザ会の情報をもとに/etc/pam.d/sambaの記述内容を変更しました。ちなみに現在の各マシンの/etc/pam.d/sambaの内容は日本Sambaユーザ会に掲載されている設定例と同じです。変更後、Sambaを再起動し、SWATのログインを試すと問題なく認証に成功しました。
さらにvsftpdでもPAM認証の関係で不具合が発生しました。こちらも認証に失敗するという症状はSambaのときと同じであり、原因も同じでした。そのため、最新バージョンのvsftpdのpamファイルの設定内容をそのまま流用し、/etc/pam.d/ftpを変更しました。変更後、FTPのクライアント・ソフトからvsftpdに接続し、ログインを試すと問題なく認証に成功しました。
その他、Perlのバージョンが上がり(5.8.8)、それに伴ったのかどうかは定かでありませんが、従来5.8.3のバージョンにも設定されていたライブラリ・ファイルを置くディレクトリへのパスがなくなってしまいました。そのため、該当場所に置いていたファイルを利用するプログラムが動作しなくなるという現象が発生しました。対処はいろいろありますが、今回は5.8.8関連のディレクトリ内にファイルをコピーすることで対応しました。

【全マシン共通】
シャットダウン時、自動的に電源がOFFにならない現象が発生しました。以前にも同じ現象が発生したため、そのときに書いておいた記事を参考にシステムの該当箇所を見るとインストール前(すなわち以前に対処したときの状態)と同じでした。いろいろ調べると以前の対応とは逆に/etc/grub.confに記述されたkernelの行にあるacpi=offを削除することで対応できるとのことでした。実際に試してみるとまさにそのとおりでした。

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この記事へのコメント

きゅう
2006年12月11日 11:37
はじめまして。
FC6でググっていてコールサインを見つけたので
おじゃましてみました。

FC6のアップグレードは大変なようですね。
小生は現在1台のみインストールしてますが、
クリーンインストールで、とりあえず実際に稼働している
サーバー群とは別セッションのルータになっています。
FC5までは自動認識してくれたIntelチップのNICが
NGだったり、メモリが1024MB時のみのバグに気づくまで
ちょっと苦労しましたが、なんとか順調に動いています。

FC6はカーネルを再構築しなくても、rp-pppoeが
カーネルモードで動いてくれるのと(FC5からでしたっけ。)
Xenの導入が簡単になってFBですね。
ただ、まだ不安定な要素が多いようなので、
実働はFC5×4とFC3x1となっています。
ルータマシーンのFreeBSDが老朽化してきたので、
更新するときはFC6でいこうと考えています。

ときどきおじゃましたいと思いますので、よろしくです。

ちなみにサフィックスのテールが『Q』であります。

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